gift

□mistake
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ナミ視点





思った以上にローは怒っている!


大体の事だと、今の態度をすれば

抱きしめて許してくれたのに…!



酔っぱらうとルフィと常習的に

キスをしていた事がバレてし

まった今…


ローの機嫌を直すにはどうしたら

いいのかしら??


…本当に間違うだけなんだけどな…









今日の昼過ぎから出航の予定で

不足分の物資はないか、少し慌ただ

しくクルーは動く。


まぁ、慌ただしくしているのは

サンジ君とフランキーと私くらい

だけれど。



その慌ただしさでローの機嫌を

とる事も出来ず、気が付けば出航の

時間。



「出航だぁーーー!」



ルフィの号令で、帆を張り港を

出る。



出航しても目的の海流に乗るまでは

私は気が抜けないわ。



そんなこんなで、気が付けば夜。



無事に海流にも乗れ、ホッと一息

すると今、自分が置かれている

状況を思い出した。


そうだ。


まだ、ロー怒ってるんだった。



悪気がなかったとは言え、

私が悪いんだもの…


仲直りしたいわ。





夕食後、ローは私に見向きもせずに

サンジ君からお酒を貰い、

ダイニングを去って行った。


いつまで、私を無視するつもりなの

かしら?


早く仲直りしたい私はローの後を

追う。


アクアリウムで1人お酒を煽る

ローに声を掛けた。



「ロー…」


返事は無い。


「ねぇ、いつまで怒ってるの?」


ローの座るソファーの横に腰かける。

ローは私に背を向ける様に横を向き、

お酒を口に運んだ。






その姿に…


思わず、“もぅ、いいじゃない!

キスくらい!”って言いたくなる

気持ちをグッと押える。



「ねぇ、ロー…

私が悪かったわ。


どうすれば許してくれるの?」


背を向けたローの背中にそっと

両手を添える。



返事は無い。



「…ルフィとは何でもないの。


私が好きなのはローだけよ?」


添えた手をローの身体に回し、

そっと抱きしめる。


ローはビクリともせずに、無言で

お酒を飲み続ける。






沈黙。






いつまでも、無視を決め込むその

態度が怒られてるはずの私の心に

火を付ける。


…大人げないっ!!

これだけ謝ってるのに、いつまで

無視するの?!




「ロー…

そんなに無視するなら…」



「…??」


ローの身体が微かに動いた。



私は後ろからローの耳元で息を

掛けながら囁く。



「無視できない様にしてやるわ…」



ローの耳たぶを口に含み、耳孔に舌を

侵入させるとビクリとローの身体が

震える。


そのまま上着の下へ両手を侵入させ、

ローの胸の突起を指で愛撫する。


ローの身体がみるみる熱くなるのを

感じる。



私はローの前に回り込み、ローの

唇に口づけした。
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