ルナミ置き場

□真似っこ
1ページ/8ページ

見てしまった。


超美人・女帝が、我が船長に…




正直驚いた。




子供っぽくて、無神経で、勝手で

海賊王と冒険、肉の事しか頭になくて

する事は無茶苦茶。


そのくせ、


やたら強くて、笑顔が可愛くて

一緒にいて安心して、

麦わら帽子がよく以合って

私を守ってくれる…






こんなあいつを好きになるのは

私だけだと…



安心してた。





シャボンディ諸島で2年ぶりに

集結した麦わら一味。


海軍の追っ手を阻止してくれて、

ルフィに目配せした女帝。



それだけで分かってしまった。




女の直感。



間違いない。


彼女はルフィが好きだ。





「おい、ナミ!」


「…」


「ナミってば!」


「…!」


ぐいっと腕を引っ張られて、

ハッと気付く。


考え過ぎてログポーズを覗き、

進路確認している途中に止まって

しまっていた。


驚く程近くにあるルフィの顔。


2年の間で男らく、逞しくなったが

変わらないルフィの匂いにドキリと

胸がなる。




「どぉしたんだよ?

ボーっとして。具合でも悪ィのか?」


「…」


「ナミ?」


「…なっ、何でもない!」


取り繕う様に笑顔で言った。


が、


「…なぁんか、変だな。」


ルフィは益々顔を近寄せて来た。



ちっ、近いっ!!




大好きな男に近寄られて、

じろじろと顔を覗かれては、

心臓バクバクだよ!



「そんな事、ないない。」


ちょっとでも顔と顔の距離をとろうと

顔の前で手を振る。


すると、振った手を掴み、距離を

更に狭めてくる。


「お前…やっぱり変だぞ。

顔も赤いし…」




あんたのせいよ!!!!



って言いたいけど言えない。


あたしの意気地無し。



2年間離れ離れで、ルフィのカに

なれないのが悔しくて、

寂しくて…



今度こそは素直になろうって

決心したのに。



帰って来てー!

私の決心!!
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ