ルナミ置き場

□純粋が故
1ページ/1ページ


「おい、もう止めておけ。」


ゾロはおれに言う。



「こら!クソゴム!止めねぇと、

オロスぞ!」


サンジはおれに言う。



「なぁ、ルフィ、もう止めろよ。」


ウソップは言う。



「ねぇ、そろそろ止めてた方が…

いいじゃないのかしら?」


ロビンは言う。



「よぉ、もう止めておいてやれよ。」


フランキーも…



「ルフィさん…もう止めて差し上げて

ください…」


ブルックも…



「ルフィ、もう止めろよ!!

ナミが壊れちゃうよ!」


そして、チョッパーさえも。




皆、おれを“止めろ”と止めるんだ。




おれは


ナミが好きで仕方がないだけなのに。









「きゃぁ!もう…!もう、


止めて!!ルフィ…っ!」



そして…


お前までも。





好きなんだ。



好きなんだ、どうしようもなく。



止められなくなったこの気持ちと

止められなくなった情動。




「おれ、ナミが好きだ。」


告白したおれに


「ふふふ、やっと言ってくれたのね。

私も…よ?」


お前はニコリとほほ笑んだくせに。



どうして…おれの全てを受け入れて

くれない…?



今日も溢れる気持ちをお前に

打ち付ける。



「…っ、あぁぁぁぁっ…!


もう、もう…っ…!ダメェ…っ!」



泣きながら訴えるお前。


どうして、泣く?



おれはお前が好きで仕方がないだけ

なのに…。




溢れて


溢れて





自分ではどうしようもないこの気持ち。



おれのこの気持ち…全て受け取って

くれよ。



それなのに…



お前はいつも愛し合っている途中で

気を失う。


おれはまだまだお前を愛したいのに…







純粋が故の狂気





おれはお前を愛している。


だから…



おれの全てを受け入れてくれ…






Fin

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ