ローナミ置き場

□君に捧げる
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「これをお前に渡しておく。

 俺の命と変わらないから、

 次に会うまで大事に持っててくれ。」


そう言われて渡された物…


渡されたはいいが…それが何かは

解らない。


どうやら、体の中の一部の様だ。

心臓とかだと解り易いのに

見たこともない形…

チョッパーに聞いてみようかとも

思ったが、ローの体の一部であれば

どこでも大切…聞くのをやめた。

無事に再会できたら聞いてみよう。


二人の関係は同盟を結んだ直後、

サニー号の船内で始まった。


半ば強引に結ばれた関係だったが

日を追うごとに不愛想なローの

中の魅力に魅かれていった。





作戦が無事に終わり、

別行動だったローと久しぶりの

再会を果たせたナミだったが、

宴だのなんだのでなかなか

二人きりにはなれていなかった。


ローの方を見ると、必ず目が

合うので向こうも気にしている

様だ…


ふと、預かっていた物を

見ると、前より膨らんでいる

様な気がした。

気のせいかな…?

ナミは疑問に思ったが、それより

ローとどうすれば、二人で過ごせるのか

が気になって、膨らんだ原因など

あまり、気にしていなかった。



深夜…

宴も終わり、先ほどまでの賑わいが

嘘のように船内は静まり返っていた。


ナミも同様…作戦の疲れと酒のお蔭で

そのまま甲板で眠ってしまっていた。

酔った体に夜風が心地いい。


ふわり、と体が浮き上がった気がして、

目を開けると


「…!
 
 トラ男君!」


嬉しさのあまりに顔がほころぶ。


「いい加減、トラ男はやめてくれ

 ナミ屋。」


「ナミ屋もやめてくれないかしら?

 ロー?」


名前を呼ばれたせいか、

一気に顔が赤くなったローを見て

ナミはふふふと笑った。

ローのこういうところを見ると

可愛くて仕方がない。

ローはナミを抱えたまま、サニー号と

連結させていたハート海賊団の船へ

向かう。


「ロー?

 どこへ行くの?」


「うちの船だ。

 ここだと、お前の淫らな姿を

 誰かに見られそうだからな。」


「…!!なっ…!!」


ナミは真っ赤になって言葉に詰まった。

ローは満足そうに微笑んだ。
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