ヘタリア×戯言×復活 トリップ

□1 安全(唖然)
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「トリップとかありえない…」

薄暗い部屋の中、ぼそっとそんな事を口に出してみる。目の前のパソコンの画面では、トリップについての議論の文字が踊り狂っていた。
それを私、石永 彩音は「ハッ」とバカにした目で見ていた。第一、簡単に出来たら苦労しない。
そりゃあ、私だって夢見ていたよ。でも、
「出来た試しなんて、ないんですよ…。それに、今更外に出たって、即バタンキューです」
ここまでの文章で分かった方も居るだろうか。なにを隠そう、私はーー世間で言うひきこもりなんです。ちなみに今年で2年目。
理由はそのうち。なので、今の私は体力0状態だ。その状態で出るという事は、地獄に等しいも同然。そんな中。

「…ん、またこの人達…?懲りないなぁ…」
2ヶ月程前から、あるサイトで3人のひとを中心にトリップ方法が書き込まれている。

『なんか、このサイトクリックしたら、行けるらしいぜ!』
『うわ、マジで!?』
『早速、やってみるぞ!』

「…くだらないですね」
そう言って、戻ろうとすると。
カチッ
…間違えてそのサイトをクリックしてしまった。その瞬間。
ピカァっ!とパソコンの画面が光だした。
 

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