なんか違う

□02.転校ってマジですか。
1ページ/9ページ





俺は今、2、3メートルは軽くありそうな、でかい門の前に立っている。


そんなデカすぎる門に俺は驚いた。確かに驚いた。しかしそれより遥かに驚くべき人物が隣に居る場合、俺はどうすれば良いのだろう。


明かにウィッグだと分かるような黒い毛の塊ををかぶり、前見えているんだろうか、と見知らぬ俺が心配するほどぶ厚い眼鏡という完全装備である。


俺はどうすれば良いんでしょうか。
もしかしてツッコミ待ちなの?俺が言うべきなの?


早くもお家に帰りたい俺。なぜこのようなことになったのかというと、3日前に遡る....



◇ ◇ ◇ ◇ ◇


俺は学校から帰宅すると、見慣れない靴が玄関にある事に気づいた。


何気なくリビングを覗くと、ちょうど紅茶を持って来た母さんと、ソファーに腰掛けている上等そうなスーツを着た人物が目に入った。


あの、後ろ姿は。
思わず勢い余っておもいっきり強くドアを開け放ってしまった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ