なんか違う
□04.苦労が耐えなそうですね。
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慧さんにいれてもらった紅茶を飲んでいると、10分もしないうちに壊れんばかりの勢いでドアが開く。
そこにいたのは、息を切らしたイケメンなお兄さんでした。
暗めの茶髪で落ち着いた雰囲気ではあるけど、ネクタイしてないし全体的に気崩していてなんというか....ホストっぽい。
でもオシャレなのか、本当に目が悪いのか分からないけど、黒フレームの眼鏡をかけている。
「あ、早かったね。もっとゆっくりでも良かったのに」
慧さんが紅茶を飲みながらそう呟くとその人の顔に怒りが浮かぶ。
「あのなぁ…っ、テメェが早くこないと減給するって言ったんだろ!....ったく」
ここまで何分掛かると思ってんだ、と疲れたようにホスト(仮)は呟いた。
確かにこの広い学園内では移動が大変そうだ。