なんか違う

□10.新しいクラスと宇宙人
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軽快なメロディに意識が浮上する。
見慣れないカーテンの隙間から微かに光が差し込んでいる。もう、あさ....?

携帯のアラームは今日も元気にお勤めを果たしてくれたようでなにより。
いまだ鳴り続ける端末に手を伸ばそうとして身動きがしずらい事に気付く。



「……ん、おはよ刹那…」


「ひ、っ…お、おはよ....う?」



寝ぼけ眼でぼーっとしていた頭がギンの声で一気に覚醒する。

待て。一瞬スルーしそうになったけどなんで昨日会ったばかりの奴と一緒に寝てるんだ、俺。ふしだらな息子でごめんね、母さん....

....いや、ダメだ。母さんなら悲しむどころか絶対飛び跳ねて喜ぶ。そういう人だった。
それはそれでどうなの....!?


「朝食、どうしよっか。一応俺は簡単なやつなら作れるけど....」

「刹那の食べたい」

「でも今日は冷蔵庫からっぽだからまた今度、な?」


即答したギンに苦笑して続けるとあからさまに項垂れたギンが犬みたいで微笑ましい。


「きょうの帰りにでも一緒に材料買いにいこうな」

「!........いく」


同室の男子高校生がかわいくて、どうしよう....!
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