なんか違う
□04.苦労が耐えなそうですね。
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「別に俺は早く来い、とは言ってないけれど?」
慧さんがニッコリ笑ってそう言うと、ホスト(仮)は悔しそうに顔を歪めた。
「くっそ....ッ理事長だからって調子乗りやがって....!」
暫くその様子を大人しく眺めていると、慧さんはやっと紹介する気になったようだ。
「この人がセツの担任になる、堀越 一 ホリコシ ハジメ だよ。因みに俺の高校生時代の同級生でもあるんだ」
慧さんが俺に向き直って紹介をし始めると先生は今になってやっと俺の存在に気づいたらしい。
始めはキレていたから周りが見えていなかったんだろう。
「あー悪い、今気づいた。俺はお前の担任になる堀越だ」
よろしく、と言われたので俺も会釈をして挨拶をした。
「じゃあ自己紹介も終わったし、セツは学校明日からだから、次は寮だね」