Gag
□俺、ガンダム。
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「俺がガンダムだ」
でたよ。
お子様の妙な自己主張。
前触れなく俺様ガンダム発言する彼にはもう慣れた。
否定したり、「マ・イ・ス・ター、だろ?」などと言い直すとあとが大変なんだよ。
「あーはいはい。お前がガンダムだよな〜。よしよし。」
がしがし、と頭を撫でながら適当この上なく返事をする。
肯定された刹那は鼻息荒く、そうだろう!と言わんばかりに頷き満足気である。
「待て。納得いかない。説明してもらおうか。」
眼鏡を光らせ冷たい美貌でティエリアが睨む。
げろっ?!
「ティエリアぁ〜、理由なんかないって。俺だって別に刹那=ガンダムって本気で言ってんじゃないんだからさ!お子ちゃまだから、そうだね〜って言ってやりゃあ満足するんだよ」
面倒なんだから茶々を入れてくれるなこの野郎、と思いつつひそひそと耳打つ。
だがそんな俺を無視して女王様は続ける。
「君がガンダムである理由を証明してもらおうか」
刹那の目が敵意を帯びる。
「俺がガンダムだ」
再度主張。やばい。
「君は相応しくない」
チャキ…と、物騒な銃を持ち出している。
「まぁまぁ、二人とも。」
いつの間にかやってきたアレルヤが、銃を押し戻す。
「ハレルヤ。僕らは4人全員がガンダムなんだね!」
あーあ。またややこしい事言うなよ。
「まて。ガンダムは俺だけだ。お前達はガンダムマイスターだ。」
ほらみろ、火に油、だ。
だいたい、どーゆう区別してんだよ?
オマエ、あんなでかくないだろーが。
ってゆーか、自分がガンダムマイスターであることは大切じゃないだ?
もぅお兄ちゃん、段ボールでガンダムみたいな装甲作ってやるからそれ着て出撃してくれ。
*終********