1st

□優しさに罰を込めて。
1ページ/1ページ




「寂しいのは、あいつだ。」



フェルト・グレイスは、手紙を出したい相手などいないと答えた俺を、寂しいと言った。




手紙なんて、言葉なんて、想いなんて。



殺した母にも、救えなかったあいつにも。




居ないはずの神にも。



(そんなのは贈るつもりはない。)




だが、俺もフェルトと同じだ。



悪いが、当分、行けそうにない。





でも。



(それは戦い続ける事で伝わるから。)




ロックオン・ストラトス。



家族には会えたのか?




でも、そっちに俺は居ないだろう?




「だからハロ、そばに居てやってくれ。」




(お前は寂しくても、泣くな。)



これはお前が選んだ道なのだから。






(だから、俺は泣いてもいいんだ。)




世界をとめて。



そう願う程に。


**********

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ