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□オトナの辛さ ※
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愛しい彼に、自分以外の女にも男にも触れて欲しくなくて。


無垢なコドモにオトナの我が儘で、無理矢理に性を目覚めさせたのはもう3ヶ月も前の話。


出来の悪い弟のようだと可愛がっていた彼の、戦闘による欲求の高ぶりを、他の人間に気付かれて汚されるくらいなら、自分が一人での処理の仕方を教えてやる。

その程度の兄貴心で手を伸ばしたはずだったのに。


(抱きたい、だなんて。)



そんなのは気の迷いだと言い聞かせていたのに。
再会した彼の姿を目に写した途端、刹那を自分だけのものにしたい心にはっきりと気付いてしまった。



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