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□0か100か。(前)
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時々だが、プトレマイオスの成人組は、ミス・スメラギに集合をかけられる事がある。
普段は一人で飲む方が好きな彼女も、時々人恋しくなるようで。
「刹那!刹那を呼んで!!個別ミーティングよ!」
いつもより絡み酒になった彼女は、そうして未成年の刹那を呼び付けたのだった。
「つまんないわねぇ〜。ほんとにないの?」
「………。」
「スメラギさん、絡んじゃ駄目ですよ。」
アレルヤの注意も気にせず、彼女は続ける。
「欲しいって、素直に言えないのは損な事よぉ?それがなければ生きて行けない自分に気付いた時には、手の届かない存在になっちゃてるんだから。」
「ね、ロックオン?」
スメラギが俺に同意を求め振り返った瞬間。
「あ。」
アレルヤが小さく声を上げるより早く、刹那は彼の手からグラスを奪っていた。
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