Scrap

□あたたかな侵入者。
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「…っ、と。あ、アレっ!?」


引き寄せた温もりの予想外の大さに俺は戸惑い声を上げた。


あきらかに、小動物なんかではない。


第一、兎やリスが持つ被毛がない。


上の方に、少し硬めの、まるで人の髪の毛のようなものを感じるだけで。


「…………………。」



冷静に、かつミッション時よりも頭をフル回転させて考える。



気まずい空気が流れる中、抱き込まれたまま身を硬直させているソレ。




(…まさか…)


そんな馬鹿なまさか嘘だ。



しかし、よく知るこの感覚は…。



「刹那…か?」




「………。」




返事がないソレにシーツの中で顔を寄せ、鼻先がぶつかる距離で眼を懲らすと、よく見知った感情の見えない大きな眼が俺を見詰めている。



身じろぎもせず、言葉も発しない刹那。


いつも構われる事を嫌い、一人を好む刹那がなぜ俺のベッドに?




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