ノマレテク

□ソウオン
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「これ、整備するの?」


目の前には数台のバイク

「何で僕がこんな…てか僕はバイクいじったことないし…」

「暴露てないと思った?」

「なに、が!」


先ほどまで一緒に居た仲間らしき奴等はいつの間にか消えて居て
金田とあたしが路地裏に居た

「お前…俺がいつか盗ったバイク屋の娘だろ」

「……?…」

少し考えたがあながち間違ってない。かも、…

「た、確かに…あたしは女だしバイク屋も営んでた…けどあんたの乗ってるバイクは知らないと…おも……………あ…あぁあっ!?」


確かに、見覚えがあった

いつかの残業していたあの夜

古いジャケットのあの男の子

「あ、あん…!た…こ…れ…」


前に盗まれた赤いバイクは
形もモーターも変わって

「原型とどめてねーじゃん!」

「あったりぃ〜最近調子おかしくってさァ」

「あーあーあーあー…!てめぇよくこんなもん作ってなぁ…!これあたしにも整備なんて無理に決まってんでしょ」

「そうなの?」

「バカじゃないの?あたしバイトで行き来してただけだし。つーかあんたもよくつかまんないよね。あそこの店に通い詰めてたじゃない」

「僕?僕ですか?」

クスクス笑いながらお気に入りなのであろう盗んだバイクをさすりながらにこやかに笑った

「…気持ち悪ぅ〜…」

「それよりなんだ。整備出来ないんだァ…しょうがない。体で返してもらおう」

「いっやぁだぁぁあっ!触るな!気持ち悪い!」

「えぇ〜嘘だよん。お前みたいなちんちくりん興味ないって、つーかお前みてーなは甲斐がお似合いだって、あいつ丁度フリーだぜ」

「何言ってんのかわかんない」

「教えてほしい?」
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