Gray witch
□その女…現る
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ーーあの切り立った崖を登り女は門の前に居た
「まったく…悪趣味な建物だわ」
ほんと、アクマを倒してる教団がこんな建物でいいのかしら逆に作ってると思われても仕方ないわよこれじゃあ
「ねぇ、門番さんあたしをこの中に入れてくれない?」
「は?無理無理。室長の許可が必要」
「室長ねぇ…ねぇ!そこのゴーレム。室長さんは?」
《僕だよ。君は誰かな?此処に何の要件があって来たの?》
「あたしはアイツの弟子を見に来ただけよ。早く入れてくれない?」
《ひとまず身体検査受けて。話はそれからだよ。『!!…コムイ室長!』》
コムイ…それにあの声は…
へぇ、出世したものね
「わかったわ。じゃあ門番さんよろしく」
コレ顔近いから嫌いなのよね
「うぃーす…」
グモッて感じで近づいて来た顔…基門番を素知らぬ顔で見ている女。門番からは光が出ている、はっきり言って気持ちが悪い
「こいつ…アウトォォォォォオ!」
《!?》
あちゃー。やっぱそうなるわよね。人間じゃないものねー。
!?殺気…エクソシストってところかしら?面白いじゃない
背後に現れた気配に笑みが零れる振り向くと黒髪の男が居た
「てめぇ…何者だ」
「長い黒髪。イノセンスは刀ね。日本人でしょ、あなた」
「お前、アクマか」
「アクマ?そんなチンケな存在じゃないわよ」
「そうか、まぁ切って中身を見ればわかることだ」
「待ってください神田」