ShortStory
□Miss you
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ごめんな…。
俺には答えが分からない。
だから、少しの間だけ…
距離を置こう。
冬の夜。
残酷なほど輝く真っ白な雪。
俺らは、愛して合っていた。
深く…熱く。
「えっ…」
君の驚いた声。
今にも泣きそうな顔をして。
胸の奥が締めつける。
君の瞳を曇らせないように抱きしめる。
強くキツく。
「ごめん。
ごめんな…実彩子。」
今はただ時間を止めて。
君の泣き声が、耳に届く。
今は少しでも感じていたい。
君を。
もう君が僕の胸に顔を
うずめることはないかもしれないから。
だけど今はただ未来を待って。