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俺の契約が最後なのは予想ついていた。
白猫だしな。

扉の向こうからやってきたのは涙目でふるふると震える智。
まぁ悪くない。期待とは大きく外れた猫を見てそう思った。

てっきりあんな真面目そうな王子様キャラが来るもんだと思ってたからね。


「では、よき日を」
小太り爺に見送られながらエンジーの城へ続く扉をくぐる。
智は俺の後ろをきょろきょろしながらついてくる。

あれ、この後どーすんだっけ

「智」
「うぇっ?」

なんだその声、ボーとしてんじゃねーぞ。

「この後どーするか知ってる?」
「あっと、えっと・・・」
もごもごなんかいいだした

なんだこいつ

「翔君に聞けばわかるかも」

誰だよそいつ
てか、お前が把握しておけよ。

「もーいいよ。今日は帰る。」
「えっ帰っちゃうんですか?」

なにだめなわけ
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