NO小説
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この世は不平等だ。
僕の名前は智。智それだけだ
苗字たるものはノイジーの僕にはない。
そして僕はノイジーの中でも格下といわれる
「おい!白猫のくせに学校通ってんじゃねーよ」
白猫なのだ。
ノイジーには階級が存在する
黒い耳を持った黒猫
まだら、茶色、灰色の耳を持った三毛猫
白い耳を持った白猫
黒猫はだいだいエンジーの生涯パートナーを勤め上げほぼ100%の確率で優秀と言われている。
三毛猫は基本的に平均的だ。たまに落ちこぼれもいるが。
白猫はほぼ100%落ちこぼれと言われている
だからノイジー同士の結婚で子供が生まれるとき皆は黒猫よ来いと願う。
でも、僕みたいな白猫が生まれてくることもある。
その時はきっと両親は落胆するだろう
どうして私の子が白猫なの
そんなの白猫の僕に聞くな