ゆめ

□疲れてる?
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※エン















帰宅するとソファーにまっすぐに横たわり、胸の上で手を組むゆんの姿があった



「……もしかして、疲れてる?」


「いいえ全く!!」


食い気味に返答がくる
しかし目を閉じたままだ


「でも寝てる姿が棺の中の人みたいだよ…」


「いいえ私元気!!とても元気!!」


相変わらずゆんの瞳は閉じられたまま、元気な声だけを発している



「……全然説得力無いけど」


その証拠に声を発する以外は微動だにしない


「疲れてませんからぁ!!」


きっと自分に言い聞かせているのだろう

近頃は様々な予定が詰まっているらしく、家に居ない事がほとんどだった



「…ばか」


小さく呟きながら横たわるゆんの髪を撫でた


「俺の前でまで無理してどーすんだよ」


ゆっくりとゆんの瞳が開く


「……うわーんハギョーン!!」


そう叫びながらゆんが俺の首に腕を回してきた


「お前いっつもいっつもギリギリまで我慢するのな」


ゆんの後頭部を優しく撫でてやる


「うーハギョンー…」


少し泣いているのか
声が震えている



「うん、よしよし」


「ハギョンー…」



ゆんが少し腕を緩めたので、目線を合わせて言ってやる


「今夜はずーっとお前の抱き枕になってやるよ」


「えー硬そー」


「文句言うな」


ゆんが早く元気になりますように










end
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