替え歌ってもいいじゃない!

□神ノ御遣
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貴方は"少年" 私は"少女"
"運命"を願い 交差する二人
『英雄(カレ)』を見つける その為だけに
私は彼(か)の日へ続く光纏う


期待を抱く私が初めて
出会った貴方は"無知な少年"
でも"宝物"を無くした時に 手渡してくれたのも貴方だった……


たとえ世界にとって『彼女』が 唯一の"救い"だとしても
私は『英雄(カレ)』を信じたい…それが私の"救い"だから……


貴方は"同行者" 私は"仲間"
"運命"を捜し 旅する二人
『かつての英雄』の言葉を胸に
『英雄(カレ)』を求めて 巡る銀世界


私の知る"世界"へ跳ばされ
街に在るのは[見慣れた"異常"]
砂漠から来た彼女のお陰で
"救い"が絶対では無い、と識(し)った

だけど私に出来るのは……『英雄(カレ)』を見つけて"救い"を成す事
…『貴方(カレ)』はいつだって私の隣で 私を"個(ワタシ)"として視てくれてたのに……

貴方は"英雄" 私の"英雄"
"運命"に抗う 私の"救い"
「私も『彼女』の一部だから……」
私は笑う……哀しく笑う


もうすぐこの旅も終わるだろう
『彼女』の降臨…その時を以て

…これが"運命"だと言うのならば 皆、受け入れるしか道は無いの?

『頼む!消えたくないと言ってくれ!!』


…震える貴方の背中へ 私は手を触れ気丈に云う
「お願い、レンズを砕いて!!!」



私は"消えて" 貴方は"生きた"
"運命"の歪みに 記憶を残して

貴方が『未来は、ここにある』と
言ってくれたから、笑顔で居られた



ある日『神』の御遣いとして
創られ落ちた『分身(かみ)』の片割れ
"救い"に全てを捧げ消えた
…でも私に後悔は無い!


たとえ"世界"から歪みが消え
旅が"無かった"事になろうとも
消えない【絆】…それを信じて
欠けた"運命"に"歯車(キセキ)"を祈る……



貴方は"少年" 私は"少女"
"運命"手繰(たぐ)り 邂逅の地へ


「いつか再び逢えた時は、私の名前を呼んでね…カイル。」

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