鋼の短編
□April fool
5ページ/7ページ
※ギャグ?ver
耳が壊れるかと思うくらいの声が司令部に響いた。
「こ、恋したいって、誰とだ!!」
―――え?突っ込むの、そこ??
エドワードはキョトンと司令部の人たちを見た。
ロイをはじめ、全員が人を殺しそうな表情をしている。
「あの……?」
「どこの奴だっ!まさか、東方司令部の奴か!?待ってろ。すぐに北に飛ばしてやる!!」
「え?え?」
訳が分からず、何も言えないエドワード。
いつもなら、バキュンと一発で静かにさせるホークアイ中尉も一緒になって、大佐たちと騒いでいた。
「で、どこの誰だ!!鋼の!!」
「いや……、今はそんな奴いないって!!」
「そ、そうか……」
「う、うん」
やっと落ち着いた大佐たちに、エドワードもホッと息をついた。
―――どうしよう……。こんなはずじゃなかったのに……
何も言えない表情を浮かべるエドワード。
先ほどの言葉を否定することも出来ず(周りはすでにほかの話に花を咲かせている)、途方に暮れていた。
教訓―――April foolであっても、嘘を吐くときはすぐに嘘だといえるものにしよう!!
間違っても、今回のように、つきたい嘘よりほかのところを突っ込まれるのはやめよう………トホホ………
・