鋼の短編

□七夕
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   * *



「七夕か……」




織姫や彦星のことや恋はともかく、毎年七夕に願ってることはある。

短冊に書いたことはない。

そんなことをすれば、母さんが悲しむことは分かってたから……




きっと誰も俺の願い事……幼いころからの願いを知らない。









「今年は晴れなんだな……」









一人、公園のベンチに座って空を見上げた。

去年は見ることができなかった星が夜空一面に輝いている。







「今年は叶えてくれっかな……」







アルを戻す方法が見つかることを願う。


科学者らしくないかもしれないが、そうでもしないとやっていけない。


今年こそはアルを戻してやりたい。








そう願うと同時に、心の中で一つだけ心から願う。

幼いころから毎年願っていた願い……


































―――どうか私を見つけてくれる人が現れますように……





















と。






END
(2014年7月7日作成)


[あとがき]


今年は台風が近づいているから雨かと思いましたが、なんと晴れ!

雲はあるものの、星が見える!!


天の川はさすがに見えませんが……



台風が近づいてますね。

みなさん、飛ばされないよう、流されないように気を付けてください!!






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