『伸ばされる手』 完結

□7.Sermon
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「久しぶりだね、ここに来るの。7.8か月ぶりだっけ?」

「そうだな……。あ、ハボック少尉!」

「よぅ、一応元気そうだな」



約束通り迎えに来たハボックに、エドは肩の力を抜いた。



「司令室……行くか?」

「あ……うん……」

「安心しろ。大佐は出張中でいねぇーから」



車の中でハボックはエドを安心させるように優しく話しかけた。

見て分かるぐらいホッとするエドに、やっぱりまだ立ち直れてないか、と心の中で呟く。



「俺は今日非番だからさ。宿まで送ってやるよ」

「ありがとう、少尉」



司令部につくと、エドはハボックとアルを車に残して中に入った。

2人はついていくと言ったが、大佐がいないから報告書を机に置いて戻ってくるだけでいい。

だから大丈夫だと説き伏せて司令室に向かう。






















「あら……エドワード君」

「……中尉……久しぶり」

「そうね。連絡ないから心配したわ」

「ごめん……」



途中、ホークアイ中尉と会って一緒に執務室に向かう。



「大佐、今日は出張でいないのよ」

「うん、報告書置いとくからさ、言っといてくれる?」

「……ええ」



報告書の束を大佐の机に置くと、エドワードは戻ろうとすぐに部屋を出ていく。



「ちょっといいかしら?エドワード君」

「何?中尉」



ホークアイはエドを連れて誰もない中庭の裏に連れて行った。





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