鋼の短編
□七夕
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―――ささの葉 さらさら
のきばに 揺れる
お星さま きらきら
きん ぎん 砂子
五しきの 短冊
私が 書いた
お星さま きらきら
空から 見てる
「鋼の、七夕の話は知ってるかい?」
「仕事しなかった織姫と彦星が引き離された話だろ?
7月7日にだけ会うことが許されてるって……」
「ふむ……身も蓋もない言い方だが……君はそれを聞いてどう思うかね?」
「ただの自業自得だろ」
「ハハ……君らしいね」
「そういうアンタは違うのかよ」
「そうだね……私なら……」
―――悲しいかな……
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