鋼の短編

□Trick or Treat♪
1ページ/1ページ






「「Trick or Treat!!」」





10月31日。

東方司令部に可愛らしい声が響いた。

鋼の錬金術師ことエドワード・エルリックと、その弟のアルフォンスの声だ。

珍しく、今日この日に来ていた兄弟……もとい姉弟は可愛らしいかそうで東方司令部を歩いていた。


知り合いを見つけては『Trick or Treat!』と言い、多くの男と女を魅了して回る。

おかげで、今日は仕事にならなそうだ(笑)








「お、エド、アル」

「ハボック少尉!Trick or Treat!!」

「Trick or Treat!!」

「おう!お菓子ならあるぜ!」

「なぁ〜んだ、残念」

「ちなみに、いたずらならどうなるんだ?」

「えへへ……錬金術で恥ずかしい格好♪」

「恥ずかしい格好♪」




楽しそうに話しているが、ああ……こいつらの仕業か……とハボックは遠い目をした。

ここに来る前にあちこちで上がっていた悲鳴。

こいつらの悪戯の犠牲者の悲鳴だろう。


ハボックは心底お菓子を持っていてよかったと思うのだった。













「おや、鋼の。ずいぶん可愛らしい格好をしているじゃないか」

「おっ、大佐発見!Trick or Treat♪」

「Trick or Treat♪」

「むっ!?……お菓子か……ちょっと待っていなさい……」

「お菓子ないの?」

「ないの?」

「なら」

「なら♪」


「「いたずらしちゃえ〜〜♪♪」」


「ちょっ、待ちなさいぃぃぃぃぃ……」









「えへへ……大佐のあんな焦った顔、初めて見たな」

「だね。……あ、姉さん!キングがいるよ!!」

「やぁ、エドワード君にアルフォンス君。久しぶりだね」

「キング!Trick or Treat♪」

「Trick or Treat♪」

「お?んーならいたずらがいいかな?」

「「え!?」」


まさかの悪戯希望!?

予想外の展開に、姉弟は顔を見合わせた。



ボソボソ・・


「どうする?」

「どうしよう?」

「どうするか?」

「どうしましょう!」



「「ならキングもいたずらしちゃえ〜〜〜」」



「むっ?なっ!?え!?ちょっ!?まっ!?〜〜〜〜〜〜〜……」






「えへへ。キング、言葉になってなかったな」

「なかったね〜」






























本日の東方司令部、全部隊機能せず。

また、可愛らしい嵐による犠牲者多数出た模様。

………かわいらしい格好に騙されないように!








End(笑)




〔あとがき〕


ちなみに、エドの格好は可愛らしい魔女っ娘♪
アルは狼男です♪


ただ単に突発的に思いつた話のため、特に意味もなく書いていますので、深く考えずお読みいただけるとありがたいです(笑)





それじゃあ、私からも・・・






Trick or Treat♪






 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ