『The rainbow of seven colors』 完結
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『……その話、本当?』
「あぁ、赤井からの情報だからな」
『そう……。彼からの情報なら疑いようがないわね』
「………おい?」
『……それ、私が担当させて貰っても良い?』
少女───優希はそう言って首を傾げた。
しかし、瞳はすでに決意した眼をしている。
「はー、そういうだろうと思った。けど、学校はどうするんだ?」
『うーん……、今まで休んでるし、問題ないでしょう?何なら、直接お願いしに行ってもいいし』
「あー、そうかい」
疲れたようにため息を漏らすのは、弥一だ。
すでに諦めにも似た瞳をしている。
「え!?優希ちゃんが行くの!?あー、でも江古田高校なら、高校生の優希ちゃんの方が得策か〜」
『大丈夫よ。工藤新一として行くし……「「「「「当たり前です(だ)!!」」」」」あ………そう………』
その場にいた全員(5人)に声を揃えて言われ、たじたじとなった優希は、慌てて話題を変えた。
『そ、それより、“アレ”はどうなってるの?』
「今、松田ペアが確認しに行ってる。……おそらくハズレだろうがな」
『そう……。まぁ、簡単に見つかるとは思ってないけどね。そういや、予告状が来たって行ってたわよね?』
「あぁ、といっても、簡単だったがな」
『へぇ〜。でも、中森警部は解けなかったんでしょう?』
「ヒントやったから、大丈夫だよ」
『そう、ご苦労様。あげパンさん』
優希は苦笑しながら、パソコンに向かう。
『江古田高校………ねぇ。もし彼の情報が本当なら、大変なことになっていてもおかしくないのに………』
「おそらく一部だけなんだろうな」
『………確か、江古田には白馬探偵がいるんじゃなかったかしら?』
「あぁ、あの白馬総指令監の……」
『もし、気付いてなかったら、探偵としては致命的ね。洞察力をもう少し養うべきよ』
話ながらもキーボードを打つ手は止まることなく、スムーズに動く。
普通の人からすると、指の動きも見えないだろう。
『さて、ちょっとトップに頼んで、江古田高校に入れるようにしてもらわなきゃ。
ちょっと行って来るね』
「おー」
優希はパソコンを消すと、部屋を出ていった。
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