『The rainbow of seven colors』 完結
□3.転入
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『初めまして、工藤新一です』
………キャ───────っ!!!
挨拶の数秒後、耳が壊れるほどの奇声が上がった。
ある朝、1人の青年が校門をくぐった。
『ここか………。さて、校長室行くか。………(ボソッ)潜入捜査開始!!』
「おい、聞いたか!?転校生が来るらしいぜ!!」
「マジ!?」
「やったー!!」
江古田高校2年では、一様に盛り上がっていた。
全員が盛り上がる中、1人寝ている人物が………
「快斗っ!!転校生が来るんだって!!………って、聞いてる!?」
「うっせー、ねかせろぉ〜〜〜……スゥースゥー」
「学校来て早々、寝るなぁ〜〜!!」
「うわっ!」
ガタンッゴトンッ
「何すんだっ、アホ子!!」
「青子はアホ子じゃない!バ快斗!!」
「何を〜〜〜!!」
「はいはい、お二人さん。周りに迷惑が掛かってるから、もう少し大人しくね?」
「なっ!?私のせいじゃないもんっ!!」
「お前が暴れたんだろうが」
再び言い合いを始めた二人に、あきれ顔を向け、深くため息を吐くと、転校生の話題に戻るクラスメイト。
……このような事態は、日常茶飯事らしいということがよく分かる。
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