『The rainbow of seven colors』 完結

□13.衝撃
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『お久しぶりね、赤井さん』

「久しぶりだな、優希」


優希は、祝日が重なった三連休の日を使って、“絆”に戻ってきていた。

そして、そこにいたのはFBIの赤井。

今回の潜入捜査とするにあたって、情報を与えてくれている人物であり、優希のサポートの一人だ。


『何か新しい情報は入った?』

「いいや、まだだな」

『そう……。こっちは噂が出回ってるわ。おかげで、下手に動くことも出来なくて………』

「そうか……」


優希は赤井をつれて、第一会議室に移動した。





――ガチャ

「よう、来たか」

『おはよう。開口一番にそれはないでしょう。あいさつは大切よ?』


くすくすと笑いながら、優希は弥一に近づいていく。

弥一、優希、赤井が“話”をしながらも、他愛もない話をしているとき




―――バンッ




「優希ちゃん!弥一大変だ!!すぐに来てくれ!!」



あげパンさんが飛び込んできた。

本名は忘れちゃったけど、ただ、あげパンが大好きで、毎食3食+おやつに、あげパンを食べているから、
あげパンやあげさんと呼ばれているのだ。

優希はそれにさん付けであげパンさんと呼んでいる。


『どうかしたんですか?そんなあわてて………』


不思議そうに首をかしげる優希に、あげパンさんは、一瞬見惚れるが、ハッと気づくと、あわただしくまくし立てた。

しかし、早口すぎて、混乱しすぎて、何が言いたいのか分からない………。


『……とりあえず、地下に行けばいいのね?』


聞くより、行ったほうが早いと思い、優希はあげパンさんに尋ねた。


「ああ!急いで!!」


あげパンさんに促され、優希・弥一・赤井はあげパンさんに続いて地下に向かった。






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