『The rainbow of seven colors』 完結
□13.衝撃
1ページ/6ページ
『お久しぶりね、赤井さん』
「久しぶりだな、優希」
優希は、祝日が重なった三連休の日を使って、“絆”に戻ってきていた。
そして、そこにいたのはFBIの赤井。
今回の潜入捜査とするにあたって、情報を与えてくれている人物であり、優希のサポートの一人だ。
『何か新しい情報は入った?』
「いいや、まだだな」
『そう……。こっちは噂が出回ってるわ。おかげで、下手に動くことも出来なくて………』
「そうか……」
優希は赤井をつれて、第一会議室に移動した。
――ガチャ
「よう、来たか」
『おはよう。開口一番にそれはないでしょう。あいさつは大切よ?』
くすくすと笑いながら、優希は弥一に近づいていく。
弥一、優希、赤井が“話”をしながらも、他愛もない話をしているとき
―――バンッ
「優希ちゃん!弥一大変だ!!すぐに来てくれ!!」
あげパンさんが飛び込んできた。
本名は忘れちゃったけど、ただ、あげパンが大好きで、毎食3食+おやつに、あげパンを食べているから、
あげパンやあげさんと呼ばれているのだ。
優希はそれにさん付けであげパンさんと呼んでいる。
『どうかしたんですか?そんなあわてて………』
不思議そうに首をかしげる優希に、あげパンさんは、一瞬見惚れるが、ハッと気づくと、あわただしくまくし立てた。
しかし、早口すぎて、混乱しすぎて、何が言いたいのか分からない………。
『……とりあえず、地下に行けばいいのね?』
聞くより、行ったほうが早いと思い、優希はあげパンさんに尋ねた。
「ああ!急いで!!」
あげパンさんに促され、優希・弥一・赤井はあげパンさんに続いて地下に向かった。
・
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ