『The rainbow of seven colors』 完結

□15.仲間
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その日、新一は学校を休んで街に出ていた。

姿は………



「優希!」

『あ、赤井さん、弥一。FBIの皆さんも、お久しぶりです』


優希は立ち上がると、軽く頭を下げた。

フワリとスカートが舞い、そこだけが全く違う世界に入ったような感覚になる。


「Oh〜〜、優希!!Long time no see!!」

『相変わらず、元気ね。ジョディー警官は』

「少し顔色は良くなったようだな」

『なんとか………ね。まだ、深く寝ることは出来ずにいるのだけど………』


悲しそうに伏せられた瞼は、ふるふると震えていた。


「そうか……」


それ以上会話は続かず、妙な空気だけが流れる。

しかし、それに堪えられない人もいるわけで………


「と、とりあえず、どこかいかないか?」

『あげパンさん……』


不安そうに問いかけられた言葉に、優希は何とも言えない顔をするが、実際この場にいても仕方ないので、
静かに頷くと全員がようやく動き出した。





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