アリス短編

□かけひき
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――押してダメなら引いてみろ――












「意味は分かるけど……何なん?この状況」


蜜柑はクラスの雰囲気に困惑していた。

どこかよそよそしい態度のクラスメイト達。

正直、いつもみたいに絡んでくるのは困るが、今のこの状況も困る。

何かしただろうか?と悩むが、それらしきことは思いつかない。


「馬鹿ね。そんなことをしても蜜柑は捕まえられないわ」

「蛍?」

「これからお茶しに行くのだけど……一緒にあんたも行く?」

「お茶?どこで?」

「どこでもいいわ」

「ならベアのとこ行こ?」


蛍の誘いに、蜜柑は嬉しそうに頷く。

めったにない蛍からの誘いだ。

断るなんてもったいない。


「ま、まって!あの、僕も連れて行ってくれないかな……?」


蜜柑と同じようにクラスの雰囲気に困惑してた委員長が困った表情で蜜柑に聞いた。

正直、こんな場所に放っておかないでほしい。


「いいで?んじゃ、いこ!」


蜜柑は委員長と蛍の手を掴むと教室から出た。

いつもと様子が違うと心配すらされなかったクラスメイトたち(ほとんどが男)はその場に崩れるように頭を抱えた。

いつもいつもうるさいぐらいに蜜柑に絡んでいたが、相手されても意識されないことに気づき、ちょっと距離をあけてみた。


……ら、心配どころか話しかけてすらもらえなかった。


しかも親友の今井と安全圏だと思っていた委員長を連れて出て行ってしまうし……。


……まぁ、もともと脈あるわけもなく、意味のない行動だったのだが。


ただ、蜜柑の正直な感想としては……


「よくわからんけど、あれに棗とルカぴょんが参加してたことに驚きやわ」


だった。

脈ある意地っ張りの相手になら有効かもしれないが、蜜柑のような脈のない相手には無駄な努力だった。



……相手をしっかりと見極めてから行動しようと改めてクラスメイト達は決意することになった。






END?

〔あとがき〕


よくわからない話でした。

自分で書いていて、適当に思いついたまま書いたので、脈絡もあったもんじゃない。

適当に流していただければ嬉しいです。

とりあえず、1年B組?はみんな蜜柑のことが大好きなのだということが分かっていただければ……満足かな?

まぁ、勝者は蛍と委員長ってことで。


(2014年7月24日作成)




 

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