鋼の短編

□April fool
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相変わらず、賢者の石の情報はガセばかり。

全く見つかる気配はなかった。






「なぁ、大佐〜」

「なんだね?」

「石の情報ない??」

「昨日、渡しただろ?」

「もっと!!早く、アルを元に戻してやりたいんだ!!」


ズイッと机に乗り出して、情報を求めるエドワード。

ロイは近すぎる距離にいるエドワードに、クラクラとしながら無理だと伝える。

しかし、そんなことで諦めるようなエドワードではない。

ムーッと、唇を尖らせて、不満を漏らす。





「鋼の………。たまには、ゆっくりしてはどうかね?」





帰ってきてはすぐ旅立つ兄弟。

すぐではなくても、図書館や資料室にこもって出てこない。

ロイは、そんな彼らを………否、エドワードを心配していた。





「だって………」





急に静かになったエドワードに、ロイと実はずっといた副官や少尉たちが首を傾げる。

(エドワードたちがいるのは、執務室ではなく、司令室だ。アルは、猫ショップに行っているためいない)





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