鋼の短編

□Happy or Unhappy?
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   * *



―――あんたにわかるかな?今の俺の気持ち………







今回は西の方に行って女の子に会った。

家があって、お金もあって、楽しく過ごせる女の子と、
家はあるが、食べ物は一日一回で働いて過ごす女の子。




前者の女の子は、今の生活は不幸だという。

後者の女の子は、今の生活でも幸せだという。



不幸も幸せも決めるのは自身。

たとえ周りから幸せに見えても、本人が不幸だと思うこともあるし、
逆に不幸な子だと思っても、幸せだと思ってる子もいる。





前者の子は生活は裕福だが、親は常に仕事で自由だけどずっと独りで不幸だという。

後者の子は貧しいけど、帰る家があって、帰れば笑顔で迎かえてくれる家族がいるから幸せだという。



そして、この二人は大親友だという。

正反対の二人だが、一緒にいて幸せだという。




エドワードはそれを聞いて、自分はどうだろうかと思った。

帰る家は自分たちで消した。

迎えてくれる家族は弟だけ。

お金はある……がほとんどないも同然だ。




………でも、幸せだと思った。




家はない。家族は弟だけ。迎えてくれる人たちはいる。


嫌味ばっかりの上司や兄のような少尉たち………。


ちょっとしたことだけど、幸せなのかもしれない。







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