鋼の短編
□Happy or Unhappy?
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―――あんたにわかるかな?今の俺の気持ち………
今回は西の方に行って女の子に会った。
家があって、お金もあって、楽しく過ごせる女の子と、
家はあるが、食べ物は一日一回で働いて過ごす女の子。
前者の女の子は、今の生活は不幸だという。
後者の女の子は、今の生活でも幸せだという。
不幸も幸せも決めるのは自身。
たとえ周りから幸せに見えても、本人が不幸だと思うこともあるし、
逆に不幸な子だと思っても、幸せだと思ってる子もいる。
前者の子は生活は裕福だが、親は常に仕事で自由だけどずっと独りで不幸だという。
後者の子は貧しいけど、帰る家があって、帰れば笑顔で迎かえてくれる家族がいるから幸せだという。
そして、この二人は大親友だという。
正反対の二人だが、一緒にいて幸せだという。
エドワードはそれを聞いて、自分はどうだろうかと思った。
帰る家は自分たちで消した。
迎えてくれる家族は弟だけ。
お金はある……がほとんどないも同然だ。
………でも、幸せだと思った。
家はない。家族は弟だけ。迎えてくれる人たちはいる。
嫌味ばっかりの上司や兄のような少尉たち………。
ちょっとしたことだけど、幸せなのかもしれない。
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