『The rainbow of seven colors』 完結
□6.会話
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優希、改め、新一が教室にはいると、耳に入ってくるのはキッドのことばかり。
正直、二代目に興味のない新一は一瞬眉を顰めたが、すぐにポーカーフェイスで席に着いた。
「工藤君、おはようっ!」
朝早くから元気いっぱいの挨拶をしてきたのは、中森青子だった。
『おはよう、中森さん。……ちょっと、不機嫌そうだね……』
「だって!またしても、キッドが宝石を盗んでいったんだもんっ!!」
「ハッ。キッドが警察なんかに捕まるかよ」
「うるさい!バ快斗!!絶対にお父さんが捕まえるんだから!!」
『ハハハ……(いや、中森警部では無理だろうな……)』
新一をよそに、口げんかを始めた快斗と青子に新一は乾いた笑いを漏らすと、一限目の用意をするためにカバンを開いた。
目の前では、今だに二人が口げんかをしている。
新一はそれに耳を傾けながら、意識は別の所にあった。
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