『The rainbow of seven colors』 完結
□9.疑問
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「工藤君!工藤君って、甘いものは好き?」
『え……、あー、あんまり好きじゃねぇーな。コーヒーもブラックだし』
「そっか………」
『?』
鈍い。とてつもなく鈍いぞ、こいつ!!
どうやら、好意には鈍感らしい。
(このときは、まだ普通の鈍感だと思っていた。後に、究極の鈍感だったのだと知ることになる)
にしても………
「ブラックとか、すげぇー」
俺なら、ミルクと砂糖をたっぷり入れるな。究極の甘党だし。
まぁ、それはおいといて、最近の工藤は、何かを探しているのか、よく校内を歩き回っているようだ。
…………いろんな意味で、大変なことになっている。
鼻血を吹き出す者、顔を真っ赤にして倒れる者………。
それは、男・女・年下・年上関係ない(中には、先生も混じってた)。
「……あいつは、もう少し、自分の容姿に自覚を持つべきだ」
と、俺は思う。
これ以上、被害を出さないように、誰か、あいつに自覚させてやってくれ……。
と、また脱線してしまった………。
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