「....では、木管楽器を吹きたい子は私に、金管楽器を吹きたいこは副部長についていってください」
「「はい!」」
待ちに待った、部活体験の日。20人近くが見学にきていた。
知ってる子は......日向ぐらい。他
の子は、その他の子と話したりしている。
なんなの。 みんなコミュ力高過ぎでしょ。
っと。とりあえず。
「金管にいきたい子、もういませんかー?」
「あ、はーい!」
独りの子にでも話しかけてみますか。さすがにそれぐらいなら私にだってできる。
「私、高橋美音って言うの!
あなたは?」
「日下 桃子。よろしくね」
「桃子ちゃん、か。
あ、私のことは美音って呼んでね!
桃子ちゃんは、何の楽器吹くの?」
「桃子、でいいよ?
一応トランペット。でも下手だから..」
「大丈夫!私も下手だから!
...あ、ホルンきた。じゃあね!」
「うん!」
と、とりあえず話できた....!
桃子いい子だ...!
感激しながら、ドアに手をかけ、開いた。
「失礼します!よろしくお願いします!」
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