osmt夢小説

□四男と!
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一松が風邪をひいた。
昨日、猫に餌をやった帰りに雨に降られたのを乾かさずに寝たのが事の発端。
そこから徐々に徐々に体調が悪化し、とうとう倒れた。

「具合悪いなら、悪いって言いなさいよ。」

「別に、ほっといたら治ると思っただけだから。」

「はいはい、そういうことにしておいてあげるわよ。」

私は仕事から帰り、隔離されて休む一松の隣でリンゴの皮を剥いている。
他の弟たちは世話を押し付けるような形で頼み、銭湯へ行ってしまった。
まぁ、日中見てくれただけでも姉さんは安心です。
朝、チョロ松が作ったおかゆも殆ど残したらしい。

リンゴなら食べられるという本人のご要望だ。

「ほら、剥けたわよ。起きれる?」

だるそうに体を起こす一松に手を貸し、膝の上にリンゴの乗った皿を置く

そのまま、もそもそとリンゴを食べだした。

食べている間はどこか顔は穏やかで、いつもこうしていればいいのに、と思った。


食べ終わると、一松は皿を避けてあくびを一つして伸びをした。

お腹がいっぱいになった猫みたいで可愛らしい。

ふふふと笑うと、何?と一松に流し目で見られた。

「んー?なんかかわいいなって思っただけよ?」

「ハッ、こんなゴミが可愛いなんて、姉さんこそ熱あるの?」

心底バカにしたような目でネガティヴ発言をする弟に怒る事よりもどうしたものかと毎度思う。
おそ松が心配するのも無理はない話だ……

「はぁー、そういうこと言わないの。私が悪かったからそんな不貞腐れないでよ〜。」

ぷすぷすと頬を突っつきながら謝る。

「大体自他共にブラコンだなんて言われてる私がそんな簡単にあんたの事嫌いになるわけないでしょう?」

眉間にしわを寄せて一松が睨んでくる。

しばらく黙りこんでいたが不意に口を開いた。

「ふーん……じゃあこれでも?」

「は?……ひいっ!」

頬を突く手を素早い動きで捕まえると、一松はそれに舌を這わせた。

指先をしゃぶり、手の甲を舌先でなぞり、指と指の間も丹念にねぶる。
熱で熱くなった舌がそれだけで一つの生き物であるかのように這う

「ひ、ちょ、ちょっと、…ふぁっ!」

顔をどけさせようと反対の手で頭を押しのけようとするが、その手は一松の手ですでに捕まえられ、あろうことが押し倒す形で私は背を打った。

「ヒヒッ、弟に手舐められて何変な声出してるの?姉さんって俺より変態だったりする?」

口周りを唾液でてらてらと光らせた一松が悪そうににやけながら言う

「も、早くどきなさいよ!そんだけ動けるならもう元気でしょ!離して!」

力で叶うわけもなく。
必死に抗議するがお構い無しだ、私の両腕を片手でくくり、腹にのしかかると空いた手でぐっと頭を押され、首筋を晒す形になる。

一松はそこに顔を埋め、手の時のように舐め始める。

「ん……ひっ!、やめ、一松やめて、くすぐった!……痛っ!」

一松は首に噛み付いたのか?
カリッというような音をたて、それを何度も繰り返す。

しばらくそれを繰り返した後、だんだん頭は上の方へ移動し、今度は耳をはみだした。
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