たんぺん
□バレンタインを君と
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1.リョーマ
今日はバレンタイン!
私は大好きなリョーマのためにチョコを作ってまいりました!
…けれども、たくさんチョコをもらってる人気なリョーマくんをみると渡す気がなくなります…
どうしよう、違う人にあげてしまおうか…
なんて考えてるとリョーマが私の姿を見つけたようで、「夏樹!」
『あ、リョーマーやほー』
「なんでそんなに呑気なんだよ…」
そんなこと言われても私はこういう性格だからなぁ…
「ん」
『ん?』
手を広げてくるリョーマ。
どうしたんだ降参か⁉︎←
「…夏樹のチョコちょうだい」
『え?』
いっぱいもらってたじゃん…
それが顔に出てたのか、
「っ、だから、好きな奴からのチョコしかいらないって言って断った」
『…リョーマ…』
その言葉を聞いて、笑みがこぼれる。
『はいっ、ハッピーバレンタイン‼︎』
「サンキュ」
そう言って笑う彼はとても嬉しそうで、渡してよかったと思った。
「お返し、待ってるね」
そう言うとリョーマはこれでいい?っていうと私にキスしてきた。
『…早いよ』
「え」
…だから、
ホワイトデーに、もう一度、甘いキスを…
ちょーだい?
→ブン太