夢ノ中
□少女の運命 *2話*
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そうじ…はじめ…?
どっかで聞いたことあるような…。
それに、よくよく見ればどこかで見たことあるような…。
「こんな時間に一人で何をしている」
『え…あ、その…猫を…』
「猫…?」
『わ、私もよくわからなくて…猫をおいかけてたらここに…』
「何、わけのわかんないこと言ってるのさ」
『ほ、ホントなんですっ!』
「何故、あんたは猫を追いかけてた」
『え?えっと…それは…』
ついてこいって言ってる気がして〜…なんて言えない!
それじゃ、本当にわけわかんないし!
『…わ、私の猫なんです!いつの間にか抜け出しちゃって…そ、それで、追いかけてたらここに…』
我ながら、いい嘘がつけた気がする。
「そうか…。それで、あんたはどこの者だ」
「もう、斬っちゃおうよ〜」
「総司」
「はいはい、黙っとくよ」
そうじ…そうじ…。
…総…司?
…まさか!?
『沖田総司!?』
「!!…へぇ、僕の名前知ってるんだ。やっぱり、間者でしょ、この子」
『あ…』
「…一度、俺らと同行してもらう」
「って言っても、目の前なんだけどね」