夢ノ中

□少女の運命 *4話*
3ページ/7ページ


「…総司、あまりからかうな」

『え?』

「あんたの荷物は俺が預かっている」

『!!』

な、なんだって!?
私はうれしさのあまり斉藤さんに抱きついた←
とっさのことだったからか斉藤さんはよけれずに私に抱きつかれる。

まぁ、座ってた人間がとんでくるなんて思わないよね←

「おい、こら!てめぇ!!勝手に動くんじゃねぇ!!」

『ひぃ!ごめんなさい!!』

まじで怖いよ、あの人!
斉藤さん見習えよ!
抱きついただけで顔真っ赤にさせて硬直してるよ!!
土方さんには可愛さが足りないよ!!

「と、取りに行ってきます…」

「あぁ」

斉藤さんは顔をうつむかせながら、広間を出て行った。
私…斉藤さんと結婚する←

それから程なくして…
斉藤さんは私のカバンを持って戻ってきた。

「斉藤、貸せ」

「承知」

『勝手に見ないでください、土方さん!プライバシーの侵害です!』

「ぷら…?なんだそれ」

『プライバシー!秘密とかのことです!それの侵害です!!乙女のカバンを勝手に見るなんて!!』

「どこに乙女がいるの?」

『沖田くんはそういう人だと思ってました!!』

くそー!
ニヤニヤしながらこっち見んな!!
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ