夢ノ中
□少女の運命 *4話*
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沖田くんが固まりました。
え?私、何かした?
平ちゃんや新八さんまで…。
…まぁ、いいか。
それより、普通に食べたけど疑わなかったな。
…平ちゃんも新八さんも復活して、沖田くんのチョコをとろうとしてる。
食べ物に関しては煩いもんな。
「…」
「どうやら、彼女の言ってることは嘘ではないかもしれませんね」
「山南さん!」
「だからと言って、信じ切れるわけでもありませんが…このようなカラクリや見たことのない食べ物…。説明しきれますか?」
「っ…」
土方さんの眉間のしわが濃くなった。
「まぁ、トシ。信じてあげようじゃないか。彼女も嘘は言ってないと思うぞ?」
「…近藤さんが言うなら何もいえねぇよ」
…えっと、つまり…殺されないってこと?
「ところで神無月君」
『は、はい!』
「君は未来から来たといったね」
『そ、そうです』
「ならば行くあてもないだろう」
『まぁ…』
「じゃぁ、君も新選組で保護しようじゃないか!」
「近藤さん!?それはいくらなんでも…」
「年端のいかない娘を野宿させるわけにもいかないだろう?」
「だからって!…はぁ」