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□ストーカーに悩まされています *2話*
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朝の鬼ごっこを何とか振り切り、クラスに入る。
席につくと、疲労からか眠気が襲ってきた。

『ふぁ…』

「大丈夫か?」

『あ、一ちゃん…』

「顔色があまり良くないみたいだが…」

私の席は、窓側の一番後ろ。
その隣には、風紀委員の一ちゃん。
心配してくれてるらしく、少し眉間に皺を寄せている。

『大丈夫…。いつものあれだから…』

「そうか」

『ふぁ〜…』

「体調が優れないらすぐに言え」

『一ちゃん…』

いつも優しくしてくれる一ちゃん。
どっかの誰かさんとは大違いだ!

『結婚しよう』

「そうか」

『orz』

最近、一ちゃんはスルースキルを覚えた。
前はあたふたして可愛かったのに!

しょんぼりしていると、一ちゃんが頭を撫でてくれた。
それと同時にチャイムがなる。

『結婚しよう』

「もうすぐ先生が来る。前を向け」

またスルー…。
でも、私めげない!

「なら僕と結婚する?」

『!総司!?』

いつのまに!
総司は私の前の席である。
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