ドフってワニワニ

□ちよこれいと
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「ボス、なにをしたんですか?その…チョコレートだったものに。」
「なにいってやがる。チョコレートだろうが、どうみても。」
なにをみてやがるんだこの野郎は。
「…まぁいいや。ボスは何故チョコレートをお作りに?」
「え…あのだな、その。」
「まさか、その化学兵器で誰かを暗殺しようとか…」
「違うわアホ!チョコレートだって!」
「で、その…誰に…?」
「…。」
もうここまできたらしゃべるしかない。

「へぇ、あの鳥に。」
「そうなんだ。毎年もらっているからたまには返さねぇと。」
「だったら早く言ってくださいよ。俺も手伝うのに。」
意外にも、ダズの協力を得ることができた。心強い。
「じゃあボス、硫酸と硫黄、あとニトロベンゼンとパラジクロロベンゼンを用意してください。」
「わかった。お前はみてるだけでいい。」
ダズが鳥野郎を好いていないことは知っているが期待した俺が馬鹿だった。
「よし、リベンジだ!」

ーそして今に至るー
「なんだよ鰐ちゃんそわそわしちゃって。なんかあんのか?」
「その、あの…」
な、何だこの気持ちは!なにか青春を謳歌している女子高生の気持ちだ!
「なぁ、なんだよ!」
「わっ!」
いきなりフラミンゴが近づいてきたからびっくりして転けてしまった。
その拍子にチョコレートも床に散らばっていった。
「あ…ちょ、チョコが…。」
あぁ、せっかくがんばったのに…なんだよ畜生。
「…。」
ドフラミンゴはそのまま俺のチョコレートの前までいき、立ち止まった。
「あ、あのな!そんなつもりじゃ…」
振り返るドフラミンゴの口の中には俺のチョコレートがはいっていた。
「んー。ちょっとココアが効き過ぎてるなぁ。でも、」
ドフラミンゴは俺を抱きしめ耳元で囁いた。
「うまかったぜ、ありがとな。」
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