ドフってワニワニ

□人臭いのはもうやめた
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「ミスター・クロコダイル!」
「アラバスタの英雄!」
…ふん、どいつもこいつも、俺のやっていることなど知らず今日も今日とて俺を捲し上げている。
これほど馬鹿げた光景は何度か目にしたことがある。
「……また来たのか。」
所代わり、ここは俺の寝室。
今いるのは俺一人のはずだった。
「おめぇが寂しくねぇようにわざわざ新世界からはるばる来たんだぜ?もっと感謝しろよワニ野郎。」
こいつが、このフラミンゴ野郎がこなければ俺はいまごろ床についていた。
「今日のお前の処刑、見させてもらったぜ。まぁ、ワニ野郎ともあろうお方があんなふうに一般海賊を…」
「なんだよ、一般海賊ってのは。てか帰れ。また砂まみれになりにきたのか?」
「ひどいぜクロコちゃん。あんときみたいに砂地獄落とすなよ。」
「てめぇの生命力にはゴキブリも驚くぜ。」
「え!?褒められたァ!」
「褒めてねぇよ。ゴキブリと一緒にされてんだぞ?」
「それも褒めてくれた内に入る!」
「プライドってもんがねぇのか、てめぇには。」
まったく、くそうぜぇな。
「消えろミンゴ。サーブル…」
「おっとワニ野郎、これを見な。」
「!?そ、それは…どこでそれを、手に入れたんだ!」
「さぁな、フッフッフッ。」
やつが手に持っていたもの、それはバナナワニの赤ん坊だった。
「ふ、ふん…そんなもの…」
「じゃあ、窓から落としても平気だよn…」
「やめろバカ野郎!あ、えっと…お、落ちたら後始末が大変だ。」
「そんなの俺がやr…」
「砂に傷がつくだろうが!だ、だから俺が直々に、始末してやろう。」
「フッフッフッ!可愛いいおっさんだな、おめぇはよ。」
バナナワニは無事、俺の懐に来た。
「一般市民に情けはかけないのか?」
「…クハハハッ、あいつらなんてどうでもいい。俺は人間は嫌いだ。」
「ほぉ。」
「あんなのを見ていると、吐き気がする。人臭ぇんだよ。」
「お前が言えたことか?」
「…なに?」
「お前だって欲にまみれきってんだろ?十分人臭ぇじゃねえか。」
この野郎、言わせておけば…
「!?…て、めぇ…」
しまった、能力を使われたっ!
「バナナワニちゃんはそこで大人しくしてるんだぞ。」
「は、なせっ!」
「駄目だ。てめぇが人臭ぇと認めるまで離さねぇ。」
なぜそんなところにこだわるんだ!?
「楽しく行こうぜ?ワニ野郎。」
「なにいってんだ!離せ!」
「俺、絶対主義者は嫌いなのよ。だからさ、このままだとてめぇをきらいになっちまうからその前にいっそひとおもいに…」
訳がわからん!人臭ぇのは嫌いなだけでなぜ絶対主義者にならないといけねぇんだよ!
「まて!なんで俺が殺されないといけねぇんだよ!」
「あ?誰が殺すっていったよ。ひとおもいに犯すっていいたかったのに。」
はぁあ!?
「し、死ね!こっちくんな!わぁあ!」

わかったよ。
俺は人臭ぇってみとめるよ。

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