夢見がちな絵本たち
□拍手短編第二弾
1ﾍﾟｰｼﾞ/1ﾍﾟｰｼﾞ
『ゆーきーちゃーん。』
「な、なんだよニヤニヤしやがって。気持ち悪いぞ。」
『...ゆきちゃんって時々ダイレクトに酷いですよね。』
「...で、なんだよ？」
『へ？』
「はあ？用が有るから呼んだんじゃねぇのか。」
『うーん、まぁ、用っていうか。』
「はっきりしろよ。」
『ズバリ！！ゆきちゃんって年上と年下、彼女にするならどっち？』
「はああああ？」
『色んな人に聞きまわってるんですよ！！あ、ちなみに高尾くんは同い年がいいそうです。というわけで同い年でも可でーす！！』
「お前な...。」
『だって今暇なんですもん。』
「大体俺は女子は、苦手っつーか、その。」
『はい！！そんなゆきちゃんの為に特別に同性でも許可します！！』
「お前ふざけんのも大概にしろよ！！」
『で？どうなんですー旦那？』
「何キャラだよ、...ったく。年下...だな、選ぶとしたら。」
『そのこころは？』
「はあ？」
『いや、だからつまり理由は？』
「理由？そうだな...いや、自分でも良く分からねぇんだが。まぁ強いて言えば、お前見てたら俺って世話焼くの好きだな、って再認識したからだな」
『なんですかそれ。』
「そういうお前はどっちなんだ。」
『え、私は年し...、』
「年上だよな？」
『へ？いや、』
「年上にしとけ。いや、しろよ。」
『ゆきちゃんが強引...だと？』
「つかお前もうその質問他の奴にすんな。」
『なんですか理不尽。』
「ていうかウロウロせずにここにいろ。」
『え、いよいよ理不尽なんですけど...。』
「心配かけさせんな。ほら、ユビスマしてやるから。」
『そこでユビスマをチョイスするとはゆきちゃん私をいくつだと思ってるんですか喜んでしましょう。』
(なんやかんや言ってみょうじのこと可愛がってるよなぁ、笠松。)
(うるせぇ、宮地。...ユビスマ2！！)