中編・短編
□ある殺し屋の独り言
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俺は殺し屋やってます。
あっ中二病とかじゃないからね?
リアルに殺し屋だよ。
またの名を殺人鬼なんだけどね。
俺にとって人殺しは天職なんだよね。
あっだからと言って別に殺人を正当化するつもりはないよ?
俺、死刑反対派だし…
と、話を戻して。
俺はパッと見はただの今時の大学生って感じだと思うよ。
そこそこチャラいしね。
ただ俺、色々と欠如してるからまともな生活できないんだよね。
俺には人の気持ちが分からないんだ。
だから人一倍人の気持ちには敏感なんだよ。
初めて生き物を殺したときは父さんには狂人扱いされたよ。
俺は罪悪感というものも欠如してるんだよね。
だから人のものは取っちゃダメとか人を殺したらダメな理由がわからない。
感じることができない。
たださずがに人を殺したら気持ち悪いんだよね。
それを罪悪感と呼ぶのかはわからないけど、それは俺に生きている感覚をくれる。
それが俺が殺し屋が天職な理由。
俺は俺自身が生きている感覚が欲しいから殺し屋をやっている。
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