中編・短編

□進化型な吸血鬼
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俺は今日、自分のことを吸血鬼と名乗る変な奴に会った。



数時間前の話だ。

俺は親元を離れ一人暮らしをする平凡な大学生だ。
アパート近くにビルを建てるらしくずっと工事をしている場所がある。
俺はいつもそこを通って大学へ行くのだが、なぜか今日はそこで働く鳶職のおにぃさんに声を掛けられてしまった。
そのおにぃさんはいわゆる肌が黒く健康的な男らしいイイ男と言われるやつだろう。
俺はどこにでもいる普通の地味めな大学生だ。関わることもないだろうと思っていたのだが…。
なぜか、食事に誘われてしまった。
通りかかっても挨拶を交わすだけだったのに。なぜ???

断る間もなく押し切られ結局駅前の焼き肉屋で飲み交わすことに。
話してみれば思ったより会話は進んだ。
彼ー太陽さんは見た目に似合わず…は失礼かもしれないが、敬虔なクリスチャンらしく大学でキリスト教を専攻している俺とは話が合った。

アルコールの入ったことも手伝って俺の部屋で飲み直そうってことになったのだが……
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