俺だけになぜ、災難がつづくのか
□プロローグ
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「レイおめでとー」
「ふぇ?」
静香の祝い言葉にとっさに反応できずまぬけな声を出してしまう。
「受かってたのよー」
「何に?」
「白峰によ」
しらみね?
、、、、、、白峰!?
「白峰ってあの白峰!?なんで!?」
玲央は、大きな目をさらに大きく見開く。
私立白峰学園。
全寮制の男子校で、ほとんどの生徒が初等部からのエスカレーターだ。
中等部からの生徒は少数派ながら、1/3ぐらいの割合でいるらしいが、高等部からは10人にも満たないらしい。
その閉鎖された環境からか、、、
同性愛者、つまりゲイが多いらしい。
なぜ、こんなにも玲央が白峰に詳しいかというと、、、もちろん静香の影響だ。
毎日のように言われ続けられれば、いやでも覚える。
「受かるとはねー。さすがレイ!私の息子!」
いや、絶対に受からないと思ってた。
だから、静香さん納得させるために受けたのにー!
白峰は、合格する条件を発表していない。
なので、対策のしようなどない。
「俺行きたくないー!」
玲央は、母に訴える。
しかし、、、
「誰のお金だと思ってんのー?どれだけがんばってためたと思ってんのー?」