text
□Kiss Me
1ページ/6ページ
恋愛マニュアルに違わず、
何度かデートを重ねた後、
明神堅梧からの告白を受けた苗字名前。
これを名前は受け、晴れて二人は恋人同士へとステップを重ねた。
恋愛に夢中になっても明神の成績は落ちることはなく、むしろ明神と一緒にいることで名前の成績が上がり、授業態度も良くなったことから
爽やかベストカップルとして教師陣からも好評を得ている。
そんな二人の日課は、昼休みに
コンピュータールームで名前手作りのお弁当を食べることだった。
「はい、次は玉子焼きね。『あ〜ん』。」
「あ〜ん」(ぱくり。もぐもぐ。)
なぜか、手作りのお弁当を「食べさせてもらう」ことにこだわりのある明神に、一口ずつ食べさせてあげるのも名前の日課だ。
「ほひひひ(おいしい)。」
「ありがとう。次は魚肉ソーセージね。」
「…!!」
明神は驚き冷や汗を流している。
「名前さん、それだけは…!!げほげほっ」
余りの事に慌てて飲みこんだ明神はむせてしまった。
「ふふ、入れてないよ。」
名前は、してやったり、
といった満足そうな笑みを浮かべている。
「そうですよね?普通、か、彼氏のお弁当を作る時にはまずアレルギーと好き嫌いを確認するのが常識ですよね??」