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□僕の彼女は先輩の元カノ
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「ねぇ、守部くん。そろそろ休憩にしない?
今日はプリンを作ってきたんだ。」
生徒会のデスクワークに追われていた守部匡治は、
苗字名前に声をかけられてはじめて結構な時間彼女を放っておいたことに気付いた。
申し訳なさを感じ、名前の提案を受け入れることにした。
苗字名前たちは3年生になり、守部は生徒会長となった。
名前は、
去年までは前会長の彼女として。
今は守部の彼女として。
生徒会室にいる。
「あ、これ、こないだのより美味しい。」
守部の言葉に、名前はにっこり微笑んでプリンの解説を始めた。
ー彼女の笑顔が出るまで、どれだけの時間を要したか。
守部はその事で感慨深くなり、プリンの作り方講義などは正直なところ頭に入ってこなかった。